中性脂肪が原因でも頭痛が起こる!高くても低くても要注意

中性脂肪といえば、油分の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎで体に余分な脂肪が溜まるイメージがあると思いますが、それだけではありません。中性脂肪の量は病気を招く原因にもなり、その症状の一つに頭痛があります。中性脂肪が原因の頭痛について詳しく見てみましょう。

高くても低くても起こる

中性脂肪の量は高くても低くても頭痛が起こります。中性脂肪が低い場合は、栄養不足になりやすく脳に影響するからです。中性脂肪が多い場合は、血液の粘度が強くなり頭痛を招いてしまいます。

高くて起こる場合は要注意

中性脂肪が高くなると、動脈硬化や脂質異常症(高脂血症)を招きやすくなります。増え過ぎた脂質で血液はドロドロになり、脳血管障害などを引き起こす原因となります。

正常値は?

それでは、中性脂肪の正常値の割合を見てみましょう。

男女平均は30〜149mg/dl

中性脂肪の数値は、血液に含まれる中性脂肪値とコレステロール値を測定する、脂質検査で調べることができます。

  • 低中性脂肪血症:29mg/dl以下
  • 正常値:30〜149mg/dl
  • 境界域―軽度高中性脂肪血症:150~299mg/dl
  • 中等度高中性脂肪血症:300~749mg/dl
  • 高度高中性脂肪血症:750 mg/dl以上

検査は早朝空腹時

中性脂肪の検査は、健康診断や病院の任意検査で、受けることができます。検査の時間帯は、早朝の空腹時に行われることが多いです。これは、食事を食べてから2~3時間経過すると、中性脂肪の数値が高くなるため、変動が少ない状態で正しい測定をするためです。

高いと起こる頭痛って?

中性脂肪が高い場合に起こる頭痛には、次のような原因が考えられます。

血液がドロドロになると起こる

中性脂肪が増え過ぎると、血液はドロドロになってきます。粘度が増した血液は血栓ができやすくなっています。血栓が血管に詰まると命の危険につながる病気を引き起こすことになります。

脳梗塞や脳出血の場合

中性脂肪やコレステロールが血液に溜まることで血液がドロドロになり、血栓ができて脳の血管で詰まると、脳梗塞になります。また、血液のドロドロに動脈硬化が重なった場合は、血管が傷つきやすく脳出血を引き起こす原因になります。

症状

中性脂肪が原因の脳梗塞と脳出血の頭痛の特徴は、慢性的な痛みではなく突然痛くなったり、頭に違和感を感じてから急激に痛みが強くなります。脳梗塞は頭痛を感じる前に倒れてしまうことも多いのです。

高い場合はいろいろな病気の原因に

中性脂肪が高い場合は、体にいろいろな病気を引き起こすこともあります。その病気とは、次のようなものがあります。

動脈硬化

動脈硬化とは、血管が硬く弾力性がなくなった状態をいいます。動脈硬化の原因の一つは、血液の中に増え過ぎた中性脂肪により血管が炎症を起こして血管にプラーク(動脈硬化巣)を形成することです。プラークが出来たことで狭くなった血管は、様々な病気を引き起こす原因になります。

脂肪肝

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が溜まる病気です。体内の中性脂肪の量は、肝臓でコントロールされていますが、脂肪の多い食事の食べ過ぎや、肝臓の機能が低下している状態の場合には、体内の脂肪(脂肪酸)を肝臓が処理しきれず、肝臓に溜まってしまいます。

心筋梗塞

心筋梗塞は、心臓の側を通る冠動脈が詰まり血液が流れなくなる病気です。心筋梗塞の原因は、血栓です。中性脂肪が高いドロドロの血液が血管を傷つけたことで、白血球の仲間のマクロファージが形成したプラーク(動脈硬化巣)から血栓ができます。血栓が心臓の血管を詰まらせてしまうと、心筋梗塞を発症するのです。

脳梗塞

中性脂肪などの影響で、脳の血管に動脈硬化が起こり、狭くなった血管に血栓ができて血管が詰まると脳梗塞になります。脳梗塞は、体に後遺症が残る可能性があるだけでなく命の危険につながる病気です。

間歇性跛行症

間歇性跛行(かんけつせいはこう)症とは、歩き始めて5~10分すると足が痛くて歩けなくなり、しばらく休むと再び歩けるようになる病気です。間歇性跛行症を招く原因は、神経によるものと、中性脂肪などが原因で足にできた動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)による血流障害があります。

高くなる要因

次は、中性脂肪が高くなる要因を見てみましょう。

食べ過ぎ飲み過ぎ

脂分の多い食事の食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎは、中性脂肪を高くします。また、食べ過ぎ飲み過ぎは、肝臓の負担が多くなり処理が追いつかず、体に中性脂肪が溜まることにつながります。

運動不足

運動で筋肉を使うときのエネルギー源は脂肪とブドウ糖です。運動不足になると、脂肪が使われる量が減りますので体に残りやすくなります。

遺伝もある

中性脂肪が高くなる原因に遺伝も考えられます。脂分やアルコールを控えた食生活をし、運動をするよう注意していても中性脂肪が高い場合は、遺伝による体質の可能性があります。

改善策

高くなってしまった中性脂肪の改善策は以下になります。

油分を控え、野菜中心に

中性脂肪の高まりを改善するためには、脂肪の多い肉類や揚げ物、バターなどの油分を控えることが重要です。中性脂肪の改善には、食物繊維を多く含む野菜中心の食事を積極的に摂りましょう。

肉より魚を多く食べる

肉類に含まれる動物性の脂肪は、中性脂肪を増やすため控えたい食品です。それに対して、青魚(アジ、サバ、イワシ、ブリ、カツオ)は中性脂肪を下げる作用があります。青魚に含まれるEPAとDHAには、血液をサラサラにしてくれる注目の成分です。

サプリの活用

中性脂肪を下げる改善法に、サプリの服用も効果が期待できます。血液をサラサラにする作用のあるサプリメントには、次のようなものがあります。

  • EPA
  • DHA
  • ナットウキナーゼ
  • セサミン

運動をする

中性脂肪を抑えるには運動が効果的です。有酸素運動を20分以上続けると、中性脂肪を燃やすことができ、さらに筋肉が増えることで脂肪が燃えやすい体に変化していきます。

中性脂肪が低いと起こる頭痛

中性脂肪が低い場合でも、頭痛は起こることがあります。

症状

中性脂肪が低くなると、体内に脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の量が少なくなるとともに、体に必要な糖分を蓄えておくことができず、脳が栄養不足になり頭痛がおこります。

中性脂肪が低くなることで体に現れる症状には、頭痛の他にも次のようなものがあります。

  • 動脈硬化
  • めまい
  • 息切れ
  • 動悸
  • 倦怠感

動脈硬化の原因にもなる

中性脂肪が低くなることで減少する脂溶性ビタミンには、細胞の働きを助けるとともに粘膜を保護する作用があります。脂溶性ビタミンの減少は血管の弾力性を失い血液の運搬がスムーズにできず動脈硬化を招いてしまいます。

低くなる要因

中性脂肪が低くなる要因には、次のようなものが考えられます。

ダイエット、栄養不足

極端なダイエットを行うことによる偏食や小食で、体に必要な栄養分が不足すると中性脂肪は低くなります。

病気でもなる

体内の中性脂肪の量を管理する肝臓に何らかの病気があると、中性脂肪が低くなります。

遺伝の場合も

中性脂肪は、遺伝による体質が影響する場合もあります。ダイエットや病気などの思いつく原因がない場合は、家族に確認してみるとよいでしょう。

低くて病気になることも

中性脂肪が低い状態は病気を引き起こすこともあります。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは、パセドウ病など甲状腺ホルモンが異常を起こす病気の総称です。甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで体にエネルギー不足を招いてしまう状態です。中性脂肪にはエネルギーとしての役割もありますので、中性脂肪が低い人は症状の悪化に注意すべき病気です。

肝臓病、アジソン病、栄養障害

中性脂肪が低い場合は、体内の脂肪と糖分を中性脂肪に変化させる肝臓に何らかのトラブルが生じていることがあります。さらに、中性脂肪が低いことで副腎皮質機能低下症のアジソン病や栄養障害を招くことがあります。

改善策

中性脂肪の改善法には、生活習慣の見直しやサプリの使用があります。

食生活を変える

中性脂肪の改善には食生活が重要なカギを握っています。極端な偏食やダイエットには注意して、肉類や揚げ物、アルコールなどの摂り過ぎには注意します。青魚や野菜を中心に、バランスのよい食事をゆっくり噛んで腹八分で終えましょう。

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まとめ

中性脂肪が原因で起こる頭痛には、何らかの病気が隠されており、時には命の危険につながることもありますので、十分な注意が必要です。中性脂肪は高いことに注目されやすいですが、中性脂肪が低いことも体調不良につながります。日ごろから中性脂肪が気になる人は、食生活や運動など生活習慣の見直しで改善ができます。サプリメントの使用も含めて、医師に相談してみましょう。